lundi, décembre 11, 2006

映画日和

先週は「海を飛ぶ夢」、今週は「タッチ・オブ・スパイス」という作品。
このところ見る映画に当たっています。

私の大好きな映画で「夜になるまえに」という作品があるのですが、その作品に主演しているハビエル・バルデム が「海を飛ぶ夢」の主演をしていました。やはり彼の演技はすばらしかった。
役者は演りすぎないほうが私の好みで、(ラテン系でありながら)彼の抑えた演技には目を見張るものがあります。
原作者の体験そのものであるドキュメント映画。美化されてしまうのは常ですが、役者による解釈は重要です。
「死にたい」その希望は、欲求は、どのように叶えられるのか。考えさせる”尊厳死”。そもそも”尊厳”とは何か。。

「タッチ・オブ・スパイス」。舞台はギリシャとトルコ。抗争により離ればなれになる家族。祖父と共に暮らした時間の長い少年には、スパイスの香りと共に甘く辛い切ない思いが描かれる。人生には「スパイス」がつきものである、それは料理と一緒。確かに。。美しい風景とは裏腹に宗教や国家間によって関係を裂かれた人々。巻き込まれたまま行方知らずになった想い。http://www.gaga.ne.jp/spice/

人生。死。生きている間は、必死になっていろいろなことを考える場面がある。死に向かっている私たちにとって「あきらめる」べきなのか「けっしてあきらめない」べきなのかを考えさせる。そしてその決定は「死ぬため」か、「生きるため」か。
映画は私たちに多くを語りかけてくれる。だから、やっぱり映画はすばらしい。相変わらず大好きだ。

そういえば、藤子不二雄の「まんが道」の再放送を一気に15話みたけれど、その中で主演(竹本孝之)は、映画館の隣で、始まりの
サイレンの音にいつもわくわくしてるというシーンがあったな。大好きな漫画さえも手につかなかったという。。。
藤子不二雄の有名な漫画作品のネタは、きっと多くの映画から生まれているに違いない。
どんなにメディアが氾濫していっても、映画と本だけは無くならない気がする。