jeudi, mai 29, 2008

ブロークン・フラワーズ★★★★★


映画を遡ってコメント書いているのも変な話なんだけど、先の2つを書いたら「なぜ、これを書いとかないの?」って自分に気付いたので、おすすめとして書きます。

この映画の切なさったらない。ジャームッシュの久しぶりの大ヒット作。ジャームッシュ作品はデビュー作からの4作まで映画館に並ぶほど楽しみにしていたが、ある時からふと見たくなくなった。それは「ミステリー・トレイン」以降。あの作品の半端さが当時の自分には許せなかった。なんだったんだろう。今見てもいやな感じはしないのに、ジャームッシュは面白くてモダンでシュールな監督と勝手に思い込んでいたのだけれど、あれはどれにもハマらなかった。以来、がっかり来てしまってジャームッシュ離れしていたんだよね。

でもこの映画で完全にジャームッシュお帰り!って(勝手に相手を近づけさせるという高慢さ)感じだった。実にシュールでクールだった。ピル・マーレー万歳!俳優としてもう申し分無い!おもしろすぎる。なさけなさすぎる。へたれ中年を演じるなら今右に出るものはいないだろうね。タモリと同じくらい好きです。

つぎつぎに出てくる演技派大物女優たちも見物。最近ずっとミッシェル・ゴンドリーとか言い続けて来た私ですが、80年代に活躍してた監督も頑張ってるので、応援したいです。忘れていてすみませんです。はい。

インサイド・マン★★★★☆


ちょっと遡って、面白かった映画を紹介。
才能ある監督に対して★で評価するのは苦しいが、単純に「たのしめた」という目安でしかありませんのでお許しを。
決して、上から目線ではありません。

スパイク・リーの作品で特に好きなのは「Get on the Bus」、「SOS(Summer of Sam)」、「Jungle Fever」・・・と、思い起こせば90年代に光る作品が多かったように思う。なんとなく久しぶりの彼の作品だったから、やっぱりいいなぁと思ったのです。“正統派”の要素に、彼独特の香辛料が利いている。

この映画の特徴はただの「ドラマ」に終わらないところだ。あくまでも冷静なカット割り。脚本。観客の緊張感を高める目的とか、スピード感が売り物って種類の映画には仕立てられていない。
銀行強盗というとんでもない悪事が起こっているというのに、本当の「悪」ってなんだ?と観客が動揺するような作戦を監督が企てているように思った。

この映画を観て「狼たちの午後」というアル・パチーノの映画を思い出した人も少なくないと思う。スパイクも昔観たんだろうな。だけど、そのままじゃ何のひねりもないじゃない?って、遊び心が彼にはある。

銀行強盗は、良いことをするために働く「口実」だった? 
そんなことで正義を貫くなんてリスクが高すぎて誰にも真似できないよ。。
爽快な映画であることは間違いない。

mercredi, mai 28, 2008

ハードエイト/4、4のぞろ目★★★★☆

名前占いとか星座占いとか・・・あんまり見ないけどときどき見たりすると昔から必ず書いてある「ギャンブル運良好」の文字。
そんなギャンブル運があるにもかかわらず、運をムダにして全くギャンブルに手を出さない私ですが、ギャンブルものの映画には結構好きなものがあります。そしてラスベガスが舞台になっている映画で面白いのもいくつかあります。ジョニー・デップ主演の映画も然り。いや、この映画はもっともっと「大人」の感覚で見られる映画です。
人生そのもののギャンブル性を実際のギャンブルと重ねて描くポール・トーマス・アンダーソン。この映画を作ったのが26歳の時。って、初監督作品で(親の七光りでコネがあっても)大先輩を操る力量は、まさに天才的!奇才!と言えるんじゃないでしょうか。。。どの評価もとてもいい作品です。

彼の描く「人生」ドラマには、いつも目を見張るものがあります。
人物の描き方の緻密さと寛容さ、なんとも言えないバランス感覚・・・絶妙です。
窮地に立った人の滑稽さや愚かさを、嫌味なくフィルムに収める。

人との関わり方に「賭」をする一人の老人の男。
台詞の1つ、動きの1つに彼の経験が滲み出る。
ま、あまり書かないでおこう。
話の筋でいけば起承転結の「転」の後・・・結局、そうなるのか?以前も、そうだったのか?おいおい。。。と、笑っちゃいけない、けど苦笑いを誘うシーンがあるんだが・・。そこから終盤にかけてがまたそっけないのに味わいがあるんだよねーぇ。
観客に「想像」させる、いわゆる観客任せの終末ではあるが、最後のだめ押しがないところ、引き際の潔さに、感嘆した。

まさに、ハードボイルド=ハードエイト。
ゾロ目が出るかどうか、その確率は低くても引くに引けない勝負時ってあるんだ。
渋くて、すごく苦い、決してカッコ良くは終わらない男の物語だった。

人生は決して「キレイ」なもんじゃない。
生き抜くのは決して簡単なもんじゃない。
逃げないで、勝負しよう。
例え確率が低かったとしても。。。

ところでまだゼア・ウィル・ビー・ブラッドは、上映してるかな。。。映画館に、観に行きたいけど。。。

mardi, mai 27, 2008

まだ、みどりいろ。


まだまだみどりいろです。
あくは強い。
ほとんど「毒」です。
部屋中広がる強い香り。
存在感は強烈。
これから黄色くなって、
そして赤く柔らかくなる・・・予定。
キレイな大粒の青梅たち。
はち切れんばかりの中身まで硬い粒たち。
はやくおいしくなぁれ。

lundi, mai 26, 2008

ちいさな花たち




オリーブ2種(マンザニロ/ネバディロ・ブランコ)、プリべット・シルバー、夢乙女(指の先ほどの小さいバラ)、すずらん
ひとつだけ、名前の判らない花があります。紫色の小さな花で、葉が白い斑のあるものです。
どうやらバラ以外はウチには小さい花が多いみたいです。集めたら、そんなベランダになっていました。ミニバラも結構多いですが、写真の夢乙女は作者は日本人で、指のツメの大きさでほんとにかわいい小さなミニバラです。最初に花をつけたものが白だったのに、途中からピンクの花をつけました。中央が少し白みがかっています。
どれも、ちいさいのに一生懸命咲いています。目を凝らして良く見ないと、そのつくりは判りにくいのだけれど、ちいさなお花には独特の品格が感じられます。

dimanche, mai 25, 2008

ヤモリは「しあわせ」の使い


金曜夜、久しぶりの友人に会った。
1年半ぶり?
私たちにしてはずいぶん長い間会ってなかったなぁ。

彼女は、随分前、どうにも動きがとれなくなったときに、なにも言わず助けてくれた人。
同時に、俳優を夢中でやっていた頃の唯一の「ライバル」でもあった。(正しくは養成所の先生に互いに仕掛けられたのが先)
彼女の名は滝沢涼子。今もなお女優としてキャリアを着実に積んでいる。とても不思議な魅力を持った人。そして、ヨガの先生でもある。

私たちは以前から良く笑い、良く食べ、良くケンカをし、良く討論をしていた。問題となる討議の結果はどうであれ(意見があってもあわなくても)、ケンカして気まずくなってもすぐにケロッと忘れて一緒に風呂に入って背中を流しあったりした。

写真は4年くらいまえに見つけて衝動買いしたハワイアン・ジュエリーの「ヤモリ(ゲッコゥ)」のペンダントヘッド。
昨夜はそれをつけていた。

一応“金”でできてる。
金製のモノはあまり買ったことが無かったけど、一目見て気に入って、大きさも小さくてかわいかったのでお財布を見ながら検討。結局、出会いを感じてもう一度戻って買ってしまった。
それが、見合うチェーンがずっとみつからずケースに眠っていた。
一年前、ネットで見つけた大安売りのブラウン・ダイヤのプチネックレスに金のチェーンのものがあった。そして、しまわれているこのヘッドのことをを引っ張りだしたのだ。じつは、ずっと“トカゲ”だと思い込んでいた。
(当時、お店の人は確かちゃんと説明してくれていたとは思うけど・・・)

彼女はそれを見つけて「かわいい〜」と言って「ヤモリは幸福を呼ぶんだよね」と教えてくれた。あ、“ヤモリ”であることと一緒にね。ヤモリは、家に幸せをもたらす使いらしい。
こんなとき女の子同士の会話って、ほっとする。
いち早く目がはしって、気に入っているものを見つけてくれる。
ガーリーな夜のささやかなよろこび。(この際、一生“ガーリー”って言葉をつかってやる♪)

昨夜も、(私も彼女も)漠然とした「しあわせ」の話。
久しぶりの食事の間に近況を報告しながら、しあわせとの距離を確認しあった。
いまだに、互いに、そんなことを語りあっているんだけど、私は「友」には恵まれているんだろうとあらためて実感した夜だった。少なくともそれを「しあわせ」者と言える気がした。

そういえば、プーケットに行ったとき、わがコテージに小さなヤモリがいた暑い夜を思い出した。

jeudi, mai 22, 2008

meとか。herとか。(拝啓はんにゃ様)



このごろ、テレビはとってもお笑いのひとだらけ。
タレントと呼べる分野もなにか「面白い」ことができないとだめなんだな。
「面白いことができる」か、もしくは「ばか」をあからさまに出せるひと。
もしくは、「ばか」なことが出来るのに、じつは「雑学博士」みたいなひと。
俳優も昔とは変わって来た気がする。二枚目は二枚目だけではダメなんだよね。
女優も同じ。
芸能界全体がそういう傾向にあるのかなぁ。。。
だとしたら、カッコ付けてるだけのヤツで成功してるヤツは誰か??
思いつかない。
もしかして、キムタクあたり。彼はきっとスマスマなんかでコントやっても
ピーちゃん(プードル犬)はかわいこぶってて、80年代のオヤジ風でもある。
マジシャンなんかはかなりママなきがするな。。。
彼はもう、あまり服を脱がなくてもちょっと「面白い」風なことをするだけでいいことになってるんだと思う。
あーつまんない。

テレビってどんどんつまらなくなっていくんだね。
私はもともとNHK派なんだけど、コマーシャルが無いからついつい見てしまって、気がつくとトイレもご飯も忘れてるってことがあるんだよね。サイエンスものとか歴史物とか旅ものとか趣味もの。。。もう、見出したら、おもしろいこと。。。。

そう言いながら、最近になってたまたま見たお笑い番組で気になってるコンビがいる。
ああ、わたしもとうとうハマったか。
まだ、それほど露出は無いけれど、近いうちに大ブレイクを予感させる面構えだ。
それは。。。「はんにゃ」だ。
一目見たとき、何もしゃべらなかった彼に狙い撃ちされた!ツラが良すぎる=シビレる!
いや、どちらかというとひょっとこのような顔をしたまま固まっていたのを見ただけなので「かっこいいー」ってハマったわけじゃないんだけど、、、いくつかのコントを拝見、、、すると、結構二枚目だった。愕然。
こうやって、わたしはまた「結局、面食いなんだから〜」って言われるんだろうな。残念。
ここで、どうせミーハーと言われ、面食いと言われるなら、わたしの中で「いい男」というのをはっきりさせておきたいと思う。(何のため?)1位:タモリ 2位:野村萬斎 3位:ジョニー・デップ ・・・・(4位〜7位まで該当無し) 8位:阿部ちゃん、高橋克典(同点)かなぁ。なんだ、洋画をかなり観てるのに外国俳優って1人?!おかしななぁ。
で、はんにゃについては、まだまだ未知なのでわかりませんが、金田さん(相方川島さんは予想だと台本を書いてる?これからの台本、個性の開発に期待です。・・・生かすも殺すも台本ですもんねこの世界。。。バランスも◎。でもやっぱりわからないなー)はこれから人気上昇する可能性はありますね。しかし、面白さ、繊細さ、しなやかさ、頼りなさ、二枚目なのかちょっと不味いのかわからない顔であるところも◎いろいろ持ち合わせて微妙なバランスを保っているということが一番理想的なんじゃないでしょうか?!
バスター・キートンを思わせるような(褒め過ぎか?)金田さんのオーバーな表情とアクションもお気に入りです☆
応援したい!ここまでお笑いのひとを応援したいという気持ちになったことは無いんだけど。。。

久々にミーハー気分で、小学生のように笑い転げた〜♪

mardi, mai 20, 2008

詩のゆうべ

はじまって間もない頃に出演させてもらったJET ROBOTでの
リーディングでしたが、もう23回も開催していたなんて。。
久しぶりにみなさんにお会いしてなんだかとてもとても
「ほっ」として、音が耳に心地よく入ってきました。


新作を2つ。
他、「ア・ビアント じゃ、またね。」から幾つか。
新しいのはまだ出来たばかりの新鮮さもあるし、読むときは
まだ緊張感がある。
古いのは、読み慣れているけど、読むその時によって違う。

また、みなさんにお会いしたいし、読むことも書くことも
いっしょだな、それぞれダッシュの瞬間に似てる。


さて。
詩作もがんばらないとな。


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ロックはいりませんか?



いつまでも変わること無く
やる気とやる気の無さと、
根性と、根性の無さと
開放感と、矛盾した世の中への不平と

はじけるつもりが、
どこにぶつけていいのか
判らずじまいで血管が浮き出る

生死をさまよい、
精子をぶちまけ
生きる喜びを死ぬことで示す

いつもいつも変わること無い
整理したい心の複雑さを
誰かに共感してもらいたくって
誰にも共感してもらわなくったって

ほんとはそんなのおかまい無しで
一人で生まれて来たとか
神の子なんじゃないかって
思いつらぬく

それでも、乗らずにはいられない
弾かずにはいられない
なりふり構わず、ファッションとスタイルと
意思の継続の危うい魂の
身体を抜けでた
あれを、
あれを、

「もしかして無関心?」
「せめて、感じてみよう?」
「ん?」

ウーーーーー
ロック、ロック
ロックはいりませんか?
辛くて、甘くて、ときどき苦い
ロック、ロックは
好きですか?

mercredi, mai 14, 2008

★「JET POET vol.23 」〜即興の音楽と詩の朗読の宴〜★

予告はしておりましたが、詳細がわかったのであらためて...
(ご連絡くださった方、ありがとうございます!)
当日、会場にてお待ち申し上げております♪

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5月19日(月)@原宿JETROBOT
http://www.jetrobot.com/live_cafe_jetrobot/main.html
原宿駅 竹下口から約30秒
JET ROBOT 東京都渋谷区神宮前1-19-11(原宿アッシュビル1F)


OPEN 20:00 START 20:30
Charge: 1500円+1ドリンクオーダー(500円〜)

出演
朗読:
・後藤理絵
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=79617
http://de-rie-n.blogspot.com/

・ケイコ
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=780880
http://kotobatokoeto.seesaa.net/

・tak
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=2516103
http://ameblo.jp/inakajikan

・ZULU
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=2861855
http://blog.goo.ne.jp/zulu19660509


演奏:
・Aimax (g)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=938888
http://www.myspace.com/akiraishiyama

・ひら (cajon, percussion)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=3028025

・浅野廣太郎 (baritone sax)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=7372281
http://www.myspace.com/koutarouasano

・小西徹郎 (tp)
http://www1.odn.ne.jp/birdsound/
http://www.myspace.com/tetsuroh

・小池実 (b)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=3556540
http://www.myspace.com/dummymk


※出演者は都合により変更になる場合があります。