mardi, mai 13, 2014

【すなねこのゆりかご】第二話@高円寺


古い本の匂いを思い出してみる

紙が湿気を含んで、インクや糊の劣化したような
紙が元にあった森に戻っていくような
本という存在はいまもなお特別であると思える
ときに、新しさを連れてくる
本のような、地味であっても
じわっとした瞬間があるといいな
そんな気持ちで「すなねこのゆりかご」をはじめました
時間をともに過ごす
コーヒーとともに
そんなお気持ちでどうぞごゆるりと。。。




高円寺のU-hAさんで2回目のすなねこのゆりかごをやります。
今回は「てあしくちびる」のくっちーつっちーさんをお招きしました。
彼女の奏でる弦と紡ぐ言葉と、そして美しい声をじっくり堪能してください。
皆さんのご来場をこころよりおまちもうしてしております。
                             すなねこ拝 


vendredi, mai 09, 2014

珈琲を、淹れたまま、飲まない。



明日、学芸大学のアピアでライブあります。

女性アーティストばかりの素敵な夕べになると思います。

3月末にケイコちゃん、みおちゃん、六弦琴さんと一緒にライブをして、
その後は仕事に専念しておりました。
だから1ヶ月と少し間があいてました。

退院してからというもの、仕事は結構なプレッシャーとともに過ごし、
プライベートでのコミュニケーションを図る時間が思うようにとれず、
おかしな日々でした。

そのさなかにいると、どうしても「焦り」にまみれてしまって、
申し訳ない気持ちに、いまさらのようになります。

全く、自分の小ささを呪います。
だから、小さな事故が起こってしまったあとで、謝りたいことや
責任をとりたいこと、そういうことについて有耶無耶にできず、
かえって誤解をうんでしまうことも、よくあるのです。

偽善的なこと、と思う人もいるかもしれません。
それでも仕方ないかもしれません。

病院というところが、わたしを変えてしまったのか?
いえ、気づきました。
大切なことに、気づきました。

わたしの一番大切なものに、あらためて気づきました。
それから人の「エゴ」にも。

「やりたいこと」「野心」そういうものたちに囲まれて、
わたしはいつも焦っていました。
おそらくそれは、自分が「のろま」だと知っていたからでしょう。
人より何倍もがんばらないとそれを成し遂げることなんて
できっこないんだから。。。

仕事して、お給料もらって、普通にやっているからこそ、
自分の精神を保てるんだ、などと信じていたり。。。
そういうことさえ、ばかばかしいと思えてきます。

わたしはいつも、途中まで仕掛りのことを中途半端にしているような焦りを
感じています。

ドリップの前に珈琲を蒸らして、途中まで淹れて、忘れてしまったり、
飲まずに、珈琲を落としたら満足しているような。。。

愛する人と一緒に居られることなど、もうわたしにはできないのかもしれない。
そう思うと、残りの人生について考えざるを得ません。

そして、胸が痛い。
必要以上に、社会に噎せたり、苦しくなったりしてきます。

わたしを産んでくれた母にはほんとうに感謝しているし、
教育などにお金をかけてくれた父の支援に深い感謝をしています。

それでも彼らの人生と、わたしの人生は違う。

わたしは、わたしの責任で、今の自分をちゃんと知らなければならない。
目の前のカップに入れた珈琲を、最後まで飲みましょう。
好きなお砂糖だけを入れた珈琲を。。。


5月10日(土) 
学芸大学アピア40
【風のない場所に咲く花たち】 
開場18:30 / 開演19:00
前・当共¥1500+drink

出演:藤原愛(vo,p)、
後藤理絵=Regina〈砂猫女王〉(poet)、 
真理(vo,p)、
おぐまゆき(vo,g)