mardi, novembre 25, 2008
ペルセポリス★★★★☆
完全に平和ぼけだということに気づかされる。
子供時代から青春期にかけての私たちは、政治で汚職事件があろうとも“痛くも痒くも”なかった。
親が「明日、死ぬかもしれない」なんて恐怖を持って子供を見つめていたとも思えない。
恐怖なんて、小さい頃に味わった記憶もない。子供時代の私の恐怖のレベルとして思いつくのは“虫”とか“おばけ”くらいのもんだった。食べるものも豊富だったし、何か食べたいとか言ってると、おばあちゃんの手作りお菓子(炭酸まんじゅうとか)なんかが出てきたり、それ(炭酸まんじゅうのことだけど)を前に“なつかしい”なんて言ってる母と一緒に(戦争の話が出ても)“そうなんだー、ふーん”なんて言ってその悲惨さなんて知らずにもさもさ食べてた。その炭酸まんじゅうのありがたみさえも大して感じず、外では売ってないなーこれーなんてぼんやり思いながら。ただ、ほくほくとしてる祖母と母と娘の温かな思い出だけだ。(多分、祖母と母は違う気持ちでいたとおもうけど)
戦争に対する意識は、国によって、文化によって、その職業や社会的な立場(階級も含む)によっても異なることは明らかだ。(彼女=主人公のマルジャンは中流以上の生活レベルの家庭の子だったから海外に行くんだが、イランに戻って“幼なじみ”に会ったとき、“ヨーロッパにいるイラン人(自分)”の悲惨さより、“国内にいたイラン人(父母や友人達)”はどれだけの恐怖を味わっていたのかを知ることになる)
そしてそれは、いかなる場合であっても良いものを生み出してはいないということも明らかである。
原作である漫画本は、漫画にして珍しいハードカバーの2冊。テーマ同様とても“重い”。
子供のあっけらかんとした視点とイラン人の思春期の(ちょっと変わりもので裕福な家庭の)女の子が、見聞きしてきたものを率直に描いているのが興味深い。悲劇のヒロインにならずに、そのマルジのキャラクターそのものがまっすぐであるが故に伝わってくるメッセージ。アニメなのに、しっかりと伝わってくる。何かをしなければ!と思いながら何も出来ないのがもどかしい。そんな感情をアニメを見ながら抱いたことは今まで一度もなかったと思う。
lundi, novembre 24, 2008
スピード・レーサー★★★☆☆
まだDVD発売されたばかりの「スピード・レーサー」。とってもキュートな映画でした。
映画館で観たいとおもってたのに、いつのまにか終わってしまっていて残念に思ってたので発売を待っておりました!
この原作は子供時代に大変お世話になった“タツノコプロ”から、私の時代よりさらに古い時代の名作『マッハGO GO GO!』のアニメです。今みると、色とか線の太さとか、かなりおしゃれなマンガではないかと思う。
映画はその持ち味をそのまま活かそうと実写にしてるので、文句無しでキレイ!
独特のサイケさとCGをウマく演出していて観ていて爽快だ。 もちろん「ネオ」なんだけど、このネオ加減はイイと思う。『ははは〜ん!さすが“マトリックス”♪』と叫びたくなるほどの監督らのアクション魂こもった作品だ!
ジェットコースターに乗ってる勢いで酔います。そ、遊園地に行ったつもりで観てください。
おまけコメントだけど、レーサーXがクール! 最初は絶対に人前でマスクをとらないんだけど、主人公スピード(※変な名前だよねータイトルがそのまま名前ですから。。。)の目の前で初めてマスクをとる。するととたんに顔が「甘く」てイイ! その落差、キャスティングの勝利!
ストーリーそのものはもちろん“マンガ”らしいので、かるーい気持ちで「楽しく」「気持ちよく」なれることは間違いない。
こういう映画には「映画批評」の介入は必要ないね。子供も大人も楽しめる。男の子はもちろん女の子も楽しめるんだな。
映画館で観たいとおもってたのに、いつのまにか終わってしまっていて残念に思ってたので発売を待っておりました!
この原作は子供時代に大変お世話になった“タツノコプロ”から、私の時代よりさらに古い時代の名作『マッハGO GO GO!』のアニメです。今みると、色とか線の太さとか、かなりおしゃれなマンガではないかと思う。
映画はその持ち味をそのまま活かそうと実写にしてるので、文句無しでキレイ!
独特のサイケさとCGをウマく演出していて観ていて爽快だ。 もちろん「ネオ」なんだけど、このネオ加減はイイと思う。『ははは〜ん!さすが“マトリックス”♪』と叫びたくなるほどの監督らのアクション魂こもった作品だ!
ジェットコースターに乗ってる勢いで酔います。そ、遊園地に行ったつもりで観てください。
おまけコメントだけど、レーサーXがクール! 最初は絶対に人前でマスクをとらないんだけど、主人公スピード(※変な名前だよねータイトルがそのまま名前ですから。。。)の目の前で初めてマスクをとる。するととたんに顔が「甘く」てイイ! その落差、キャスティングの勝利!
ストーリーそのものはもちろん“マンガ”らしいので、かるーい気持ちで「楽しく」「気持ちよく」なれることは間違いない。
こういう映画には「映画批評」の介入は必要ないね。子供も大人も楽しめる。男の子はもちろん女の子も楽しめるんだな。
口笛と自転車とホットチョコレート
mardi, novembre 18, 2008
ブエノスアイレスの夜★★★☆☆
苦みの効いた映画が観たければこの映画も良いと思う。
先日、アルゼンチンの旅人が家に泊まっていたということもあって、アルゼンチン関連の映画を探していたらたまたまこの映画にぶつかった。「ブエノスアイレスの夜」。
トラウマになるような体験を持つ人もいるだろう。
この物語の主人公の名はカルメン。彼女はアルゼンチンの歴史の影に隠された被害を負う者。心と身体の傷みを封印して生きた20年とは一体どんなものだったのだろうか。セシリア・ロス演じるカルメン。彼女は私の好きな女優の一人だ。スペイン(&南米版)のジャンヌ・モロー的存在だと勝手に思っている。
歴史は大勢の人の運命を左右するだろうけれど、彼女は拷問を受けたことで女として成熟しなければならない段階でセックスと無縁な女性となってしまった。不幸なのか、幸いなのか、身ごもったまま監獄に。
性に対しての屈折した克服と処理。彼女なりの努力とアイデアで生まれたのが扉越しのセックス。
この描写は非常に面白かった。売春“夫”として登場するのは(またしても)ガエル・ガルシア・ベルナル扮するグスタボ。彼もまた中途半端な今時の青年。それがこの彼女との出会いによって、思いがけなく変わる。
二人は、急変し「扉越し」に恋をする。そこまではとても面白い。
その後、とても悲しい二人になってしまう話。
偶然にも、帰りたくない故郷に戻る姉のカルメンとその妹との関係。危篤の父との関係。母との関係。その3人の関係と姉との距離。描き方はとても納得のいくものだった。妹はカルメンの幸せな姿を最後に、(父母に拷問のことを聞かされていたかどうかはわからないが)なぜ故郷に帰らないのかを探りたかった。嫉妬するほど美しかったに違いない。いつまでも故郷から離れられない自分のことを姉のせいにしていたのだろうというところも後からわかった。
その妹と医者との関係も不思議なものだった(一番理解し難いところ)。
人物の描き方がとてもうまかった。
最後に向かうストーリーは残酷な愛の物語。真実を知った若者が、どう行動するのか、どのような心の変化があるのか。手に取るようにわかった。彼は普通の若者だったに違いない。決して特殊な人物ではなかった。
人間の影は運命を大きく左右する瞬間がある。人にその影響をもたらす発言もある。
グスタボもまた、悲しいトラウマを抱えて人生を乗り越えなければならない。彼に重くのしかかる罪。
抗争の中の暗い監獄でのリンチを受けたカルメン。その人生のそれからと、彼女を取り巻く、家族や全てが某かの影響を受けていた。結局、人が人を裁くことの、抗争の、戦争の爪あとは、深く重く、そして細く長くも残ってしまうということを感じた。
先日、アルゼンチンの旅人が家に泊まっていたということもあって、アルゼンチン関連の映画を探していたらたまたまこの映画にぶつかった。「ブエノスアイレスの夜」。
トラウマになるような体験を持つ人もいるだろう。
この物語の主人公の名はカルメン。彼女はアルゼンチンの歴史の影に隠された被害を負う者。心と身体の傷みを封印して生きた20年とは一体どんなものだったのだろうか。セシリア・ロス演じるカルメン。彼女は私の好きな女優の一人だ。スペイン(&南米版)のジャンヌ・モロー的存在だと勝手に思っている。
歴史は大勢の人の運命を左右するだろうけれど、彼女は拷問を受けたことで女として成熟しなければならない段階でセックスと無縁な女性となってしまった。不幸なのか、幸いなのか、身ごもったまま監獄に。
性に対しての屈折した克服と処理。彼女なりの努力とアイデアで生まれたのが扉越しのセックス。
この描写は非常に面白かった。売春“夫”として登場するのは(またしても)ガエル・ガルシア・ベルナル扮するグスタボ。彼もまた中途半端な今時の青年。それがこの彼女との出会いによって、思いがけなく変わる。
二人は、急変し「扉越し」に恋をする。そこまではとても面白い。
その後、とても悲しい二人になってしまう話。
偶然にも、帰りたくない故郷に戻る姉のカルメンとその妹との関係。危篤の父との関係。母との関係。その3人の関係と姉との距離。描き方はとても納得のいくものだった。妹はカルメンの幸せな姿を最後に、(父母に拷問のことを聞かされていたかどうかはわからないが)なぜ故郷に帰らないのかを探りたかった。嫉妬するほど美しかったに違いない。いつまでも故郷から離れられない自分のことを姉のせいにしていたのだろうというところも後からわかった。
その妹と医者との関係も不思議なものだった(一番理解し難いところ)。
人物の描き方がとてもうまかった。
最後に向かうストーリーは残酷な愛の物語。真実を知った若者が、どう行動するのか、どのような心の変化があるのか。手に取るようにわかった。彼は普通の若者だったに違いない。決して特殊な人物ではなかった。
人間の影は運命を大きく左右する瞬間がある。人にその影響をもたらす発言もある。
グスタボもまた、悲しいトラウマを抱えて人生を乗り越えなければならない。彼に重くのしかかる罪。
抗争の中の暗い監獄でのリンチを受けたカルメン。その人生のそれからと、彼女を取り巻く、家族や全てが某かの影響を受けていた。結局、人が人を裁くことの、抗争の、戦争の爪あとは、深く重く、そして細く長くも残ってしまうということを感じた。
dimanche, novembre 16, 2008
おくりびと★★★☆☆
納棺夫日記を本木雅弘が読んで、いまでは漫画化までされているらしいのですが、全くそんな情報を知らず、昨日の昼過ぎに友人Yと観に映画館に足を運ぶ。
感想。面白かった。・・・だけではあまりに素っ気ないか・・・。
いや、チケットを下さった義弟に感謝!(ほんとはその兄である夫と行きなさいという2枚のチケットでしたが)
一言で言って、映画館に観に行っても(日本の映画にしては)良い映画であると思う。びっくりしたのは、満席で次の回を待って観ることになってしまったということ。(それくらい満員御礼でしたよ!亘くん、すごい!)
それはそうと、本編について。
山崎努はとても良いです。あーゆー納棺夫なら説得力がある!と思った。田舎町で、小さな社会の中で、あのような仕事をやっていくのは近所の人の目から見れば「人の死でまんま食ってる」と言われることも然り、それを承知で、ある程度のあきらめや通過点を幾つもくぐってきた人らしい風采は彼にしかできなかったのではないかと思う。
本木雅弘もすごくイイ。まだ結婚して間もなく、どこに身を置き生涯の仕事をしていくのかを迷っている青年。彼の見るからに真面目な風貌がぴったりの役回りである。のち、天職と思えるほどに化けるその様も真面目で美しい青年だからこそ、死の場面を神聖に彩る技のように見えてきた。まるで「神の使い」のようでした。
他に、余貴美子も良かった!設定にもキャラクターも彼女の作り出した世界を感じた。
けど、キャスティングにひとつだけ文句がある。H末R子。あの人、今もあれを演技と思っているのだろうか?あのなんとも言えないアイドルの笑顔や作った憂い顔をやめて欲しい。その瞬間を見せられただけで映画が三流に思えてくる・・・(悲)。
でも、きっと製作する側の男達の心をくすぐっているには違いない。ううぅ(泣)。。。それがなおさら悲しくなる。
あぁ、切ないなぁ。日本の映画は“カワイイ”女優がすっかり主流になってしまっている。女優はかっこよくあって欲しいと切に願います!
昔の女優のほうがよっぽどかっこいいのだ。(例えば、原節子とか岸恵子とか、あんな顔は作らなかったと思う!)
日本の映画を語ると、こんなことをつい言いたくなるので、そしてとても熱くなってしまうので、この辺で。
H末ファンの人、まことにすみません。TVやCMではもちろんかわいいので良いんですが、やっぱりフィルム向きではないと思うんです。
ま、しかたないか。。。
さまざまな職業があり、さまざまな現場がある。
昔、ご飯がやっと食べられるくらいの、夢を追っていた時の自分の姿が主役に重ねられた。
いろいろなバイトをやった。いろいろな「役」を演じた。(長くやっていたらもっとたくさんの役をやっていたかもしれない)
その間に、葬儀屋さんのバイトをしたこともあった。この経験は、バイトといえどもとても良い経験をしたと思っていた。
それを裏付けるような映画であったことは確かだ。
職業によって、外側の人間に差別され、偏見を持たれるということもあるだろう。
でもそれは、決して内側から観た判断ではなく、そして責任のある判断でもない。
どんな仕事をしていても、自分を見失わないということ、それに向かう姿勢が確かであることのほうが大事だということをこの映画は伝えようとしている。
dimanche, novembre 09, 2008
バッド・エデュケーション★★★★☆
ペドロ作品の中では、★4つ。というのは、完全に好みって点での判断です。「女性」が登場しない。。。というのが理由の1つ。この監督の作品の中でかっこいい女だったりかわいい女だったりという存在が何かエロティックなものを提供してくれるというのが常であるが、今回はそれを男性に演らせている。
さっき、ノンフィクションと書いて、いまうちのひとに「ちがうよ」といわれたので書き直すけど。フィクションと思って借りた映画(DVD)だったんだけど、見終わった後にまるでノンフィクションのように描かれていたので、すっかりだまされてしまった。それも彼ならではなんだろうなぁ。しかも自虐的だ(笑)♪
例によって、ストーリーも伏せてただ観た感想だけを記し、好きな監督、好きな役者、だからといって評価を高くしたのではないということは断っておきます。
見所は、ガエルが3役(2役)やるというところ。中でも“サハラ”の役。楽しそうに演じているのも良いし、彼は反面「ダサイ」「田舎臭い」ところを持っているというのが素敵な役者だ。顔も表情もイイ役者だが、演技の種類もとても潔くて(ラテン系らしく判り易く、それでいて大雑把ではないところなど)とても好きだ。彼の持ち味が活かされている映画だと思う。
監督の狙い所がまた憎い。
彼は人間の心の弱さを描くのを得意としているが、それが(ラテンの人らしく)とても判りやすくて嬉しくなる。
悲しいけれど、それは宿命ともいえるような“あきらめ”にも似た昇華されたもので、自分自身をさばいている神様を常に思わせる。
こんな状況の中で、人はどう判断し行動すべきなのか?
こんなに辛い状況ならやむを得ないのかどうか?
という自問に、勝てる自分を持っているか、イメージできるかどうか?
などを試されているような。
映画監督という使命を通して、これから観客に何を提示すべきかを良く判っている仕事人だと思った。
samedi, novembre 08, 2008
多事争論の偉業
筑紫哲也の多事争論はもう更新されないのだろうか。
この人の偉業はあらゆる分野に及んでいるため、私なんかが語ることなどなにもないのだけれど、しばらく感じないほどのショックを受けたため、私事としてメモしておく。
彼は死なないと、すっかり信じていた。
私にとって、社会の灯台のような人。遠くにあるけれど、じっと冷静に居場所を教えてくれていたような気がする。
ジャーナリストという職業を、唯一“縁遠い”と思わせなかった人。
都会に来てまだ思春期だった頃、オトナになりたくないと思っていた頃、オトナになることもなかなか良さそうだと思わせてくれた、信じられる大人だった。それも変わらずいつもソコにいて・・・その人が旅立ったことを知った。
大好きだったスターが亡くなった時よりも、ショックである。穴が開いたような力の抜けて行く感覚。
私たちに、論じることなんてし続けることができるのだろうか。
マイノリティを恐れないで発言し続けることができるのだろうか。
医学は進んだとはいえ、まだ財産とも言えるほどの人物を救えないでいる。批判ではなく、不可能なことを可能に変えることはやはり困難なことなんだと、当たり前ながら感じる。
人が死ぬとき、要するに「身体を」失って放たれたとき、魂みたいなものや形跡を、残された人によって凝縮されて、まるで良くなかったことは全部空気中に蒸発してしまったかのように語られる。
そう言えば、5年前くらいだったかな。一度だけ、広尾の駅付近で信号待ちしていたら隣に筑紫哲也が来たことがあった。ぼうっとしていたのに、隣を漂う空気の振動が存在を気づかせた。そう、普通のおじさんであって、普通ではなかった。やはりなにか光を放っている綺麗な人だった。
綺麗な人。形のことではなく、身体を失ったときに綺麗でいられるよう、そのときが来るまで、最後まで気を抜かないで仕事(この世における)をやっていこう。今日は格別にそれを感じる。仕事(使命)を貫くことは並の力では出来ないけれど。。
さて、鉢巻きゆるんでいたので少し絞め直すとするか。
この人の偉業はあらゆる分野に及んでいるため、私なんかが語ることなどなにもないのだけれど、しばらく感じないほどのショックを受けたため、私事としてメモしておく。
彼は死なないと、すっかり信じていた。
私にとって、社会の灯台のような人。遠くにあるけれど、じっと冷静に居場所を教えてくれていたような気がする。
ジャーナリストという職業を、唯一“縁遠い”と思わせなかった人。
都会に来てまだ思春期だった頃、オトナになりたくないと思っていた頃、オトナになることもなかなか良さそうだと思わせてくれた、信じられる大人だった。それも変わらずいつもソコにいて・・・その人が旅立ったことを知った。
大好きだったスターが亡くなった時よりも、ショックである。穴が開いたような力の抜けて行く感覚。
私たちに、論じることなんてし続けることができるのだろうか。
マイノリティを恐れないで発言し続けることができるのだろうか。
医学は進んだとはいえ、まだ財産とも言えるほどの人物を救えないでいる。批判ではなく、不可能なことを可能に変えることはやはり困難なことなんだと、当たり前ながら感じる。
人が死ぬとき、要するに「身体を」失って放たれたとき、魂みたいなものや形跡を、残された人によって凝縮されて、まるで良くなかったことは全部空気中に蒸発してしまったかのように語られる。
そう言えば、5年前くらいだったかな。一度だけ、広尾の駅付近で信号待ちしていたら隣に筑紫哲也が来たことがあった。ぼうっとしていたのに、隣を漂う空気の振動が存在を気づかせた。そう、普通のおじさんであって、普通ではなかった。やはりなにか光を放っている綺麗な人だった。
綺麗な人。形のことではなく、身体を失ったときに綺麗でいられるよう、そのときが来るまで、最後まで気を抜かないで仕事(この世における)をやっていこう。今日は格別にそれを感じる。仕事(使命)を貫くことは並の力では出来ないけれど。。
さて、鉢巻きゆるんでいたので少し絞め直すとするか。
vendredi, octobre 17, 2008
SAYONARA/トウキョウデイズ
「ラ・マレア横浜 ペンソッティ演出の路上展開パフォーマンス at 中区吉田町」の様子
3週間ほど前から、家にアルゼンチン人がいる。
アムステルダムの住人で、日本に留学(?)中。

縁ってふしぎなのね。
アムステルダムのダンスフェスティバルでダーの公演を見に来ていたらしい。
その2ヶ月後に再会。うちに住んでいる。
お茶の水女子大はここから自転車で15分。彼はそこに通う。
そして今日が本番の日。
パブロ・フォンデヴィラ/New Dance Creation 'Japon' お茶の水女子大学モダンダンス部とのコラボレーション
明日は、アーキタンツの講師。
パブロ フォンテヴィラ/コンテンポラリーダンス
この3週間はほんとうに愉しかった。
そして学ぶことが多かったように思う。
例えば、彼は典型的なラテン人。(差別抜きの話だが、私はラテン系の人の方が気が楽だ♪)
家族をとても大切にする。
今まで、インド人、ドイツ(スウェーデン在住)人、などがステイしたことがあったけど、一番楽だった。
以前は面識のある人だったけど、今回は会ったことの無い人。フランス語も、英語も中途半端すぎる私にとって、最初から知らない人は大変だった。
けれど、コミュニケーションってことばじゃないんだよね。何とかなるもんだ。。。
フランス語も少し彼は知っていたし。
神楽坂を案内したり、一緒にお料理(アルゼンチン料理とか)したり、十二社温泉行った帰りに土方専門店に行ってニッカボッカを買うのにつきあったり、横浜にパフォーマンス観に行った帰りにプリクラをみんなで撮ったり、流鏑馬を観に行ったり、DVDを観たり、初カラオケにみんなで行ったり、タンゴの話をしたり、スペイン語と日本語の話をしたり、髪を切ってあげたり。。。たくさんの思い出ができた(明日は初メイドカフェの予定)。


いつまにか、すっかり「弟」のように居座った彼が、明後日には離れるとなると少し寂しい。
いつもシャイなロイもすっかり慣れていたのに。
mardi, juillet 29, 2008
8月1日(金)リーディング/下北沢
近々の告知にてごめんなさい。
来られる人は、ぜひきてね♪
あたらしいの、いまから書きます。。。(汗
みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!!
◆◆「piece of formant vol.5」〜周波数のかけら達〜◆◆
8月1日 (金) @下北沢 piece of 8
http://po8.jp/index.html
OPEN 19:30 START 20:00
Charge: 1,500円(1D付き)
朗読
・ZULU
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=2861855
・後藤理絵
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1076868
http://www.cw2.jp/2006-06/0001/goto0628cw2/
演奏
・Hiro(安藤博光・ギター)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1737009
・たろう(バリトンサックス)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=7372281
来られる人は、ぜひきてね♪
あたらしいの、いまから書きます。。。(汗
みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!!
◆◆「piece of formant vol.5」〜周波数のかけら達〜◆◆
8月1日 (金) @下北沢 piece of 8
http://po8.jp/index.html
OPEN 19:30 START 20:00
Charge: 1,500円(1D付き)
朗読
・ZULU
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・後藤理絵
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1076868
http://www.cw2.jp/2006-06/0001/goto0628cw2/
演奏
・Hiro(安藤博光・ギター)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1737009
・たろう(バリトンサックス)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=7372281
vendredi, juillet 25, 2008
jeudi, juillet 24, 2008
ハイフィンが、跳んだ。。。
2年前くらいから買いはじめたのがメダカの仲間、ハイフィン・ヴァリアタスという熱帯の種類なんですが、数日前に水槽掃除をしてボールに半日引っ越ししている最中に、先代(うちで産まれた稚魚から大人になったもの)のツガイの1匹が亡くなってしまいました。多分、そうとう暑かったのに・・・午前中に陽が差し込む場所だったことも原因だったのかもしれなくて。。
それで、仲間を(これまたツガイで)買って来たので合計3匹になった。あまり大きくないのですが、この水槽には同日購入の仲間(名前が覚えられなかった)ツガイ2匹とオトシンクルスが1匹。水槽の中には計6匹になる。
今日の昼頃のこと。
水槽をじっと見ていたら先日買ったばかりのハイフィンがいない。浄水装置の裏もくまなく探したが見当たらない!
どうしたんだろう。もしかしてダーは死んだのを黙って(わたしが悲しむので)こっそり鉢植えのどこかに埋めたのか?と、メールしてみる。・・・返信が無い(たぶんその時間いそがしかったのだろう)。
暫くして、肌がけ布団が出ていたので、仕舞おうとして退かしたら、、、、その布団の下からハイフィンが・・・からからになって出て来た。。
今日の、いちばんのショック。
いや、しかし水槽からその場所までは約1.5メートル。小さな、あの身体で跳べるとしたら、それは奇跡とも言えるほどの跳躍。
どうしたんだろう。ほんとうに。
ハイフィンは体長約3.5センチほど。背びれが長く後ろにたなびかせて泳いでいる(雄の方が長め)。今回亡くなったのは雄。
推理しても、全くわからない。水温は特に熱くなってはいなかった。
だとしたら、やっぱりテレビ横の設置が悪いのかもしれない?!
もしかしたらバイオハザードの変な音が影響したのかもしれない?!
謎は深まるばかり。
ハイフィンに、名前は付けていない。死んだときに悲しいから。
でも、ほんの数日しかいられなかったことに対して、とても悲しかった。
本当は、何年か生きられるはずなのに、ベストな環境を用意してあげられなかったことが悔やまれてならない。
残りの子達は大丈夫だろうか。。。心配。。
それで、仲間を(これまたツガイで)買って来たので合計3匹になった。あまり大きくないのですが、この水槽には同日購入の仲間(名前が覚えられなかった)ツガイ2匹とオトシンクルスが1匹。水槽の中には計6匹になる。
今日の昼頃のこと。
水槽をじっと見ていたら先日買ったばかりのハイフィンがいない。浄水装置の裏もくまなく探したが見当たらない!
どうしたんだろう。もしかしてダーは死んだのを黙って(わたしが悲しむので)こっそり鉢植えのどこかに埋めたのか?と、メールしてみる。・・・返信が無い(たぶんその時間いそがしかったのだろう)。
暫くして、肌がけ布団が出ていたので、仕舞おうとして退かしたら、、、、その布団の下からハイフィンが・・・からからになって出て来た。。
今日の、いちばんのショック。
いや、しかし水槽からその場所までは約1.5メートル。小さな、あの身体で跳べるとしたら、それは奇跡とも言えるほどの跳躍。
どうしたんだろう。ほんとうに。
ハイフィンは体長約3.5センチほど。背びれが長く後ろにたなびかせて泳いでいる(雄の方が長め)。今回亡くなったのは雄。
推理しても、全くわからない。水温は特に熱くなってはいなかった。
だとしたら、やっぱりテレビ横の設置が悪いのかもしれない?!
もしかしたらバイオハザードの変な音が影響したのかもしれない?!
謎は深まるばかり。
ハイフィンに、名前は付けていない。死んだときに悲しいから。
でも、ほんの数日しかいられなかったことに対して、とても悲しかった。
本当は、何年か生きられるはずなのに、ベストな環境を用意してあげられなかったことが悔やまれてならない。
残りの子達は大丈夫だろうか。。。心配。。
インドカレーとフリスビーな人たち
日曜日の夜、フリスビーで日中に汗を流してきた人たちが元気な顔でわが家へ〜♪
ようこそ! つねちゃん、せたくん、すがちゃん、たなみくん。それからりんだと(打ち合わせあったのに後から駆けつけてくれた)たろーちゃん。。。もう、ほんとにおひさしぶりの面々。(おーやまさんははじめましてだったね♪)
午後、いろいろと野菜などを買ってダーが久しぶりに本格インドカレーを作る。
わたしにはちょっと辛かったけどおいしかった〜♪
なんだかみんなの顔を見て自分も日中にフリスビーをやってきたかのような気分に。(実際は、wiiのヨガメニューを全てやって一汗流した午後だった)
みんなも家人もわたしもなんか楽しくて時間を忘れてしまっていました。
ふと気がついたのは午前3時くらい?
それから,少し片付けなどしていたけど少しの間テンション高めで眠れなくて、ダーはバイオハザードⅣを。。。
あーあ、益々テンション上昇。
結局、連休最終日もダラーッと良い感じに過ぎていきました。
そろそろ、梅を干さないと。。。
と、思いつつ。。。
今週末は恒例の神楽坂祭り♪ 友人たちがうちに遊びに来てくれることになっていて、夏はほんとに楽しいコトだらけー♪
ようこそ! つねちゃん、せたくん、すがちゃん、たなみくん。それからりんだと(打ち合わせあったのに後から駆けつけてくれた)たろーちゃん。。。もう、ほんとにおひさしぶりの面々。(おーやまさんははじめましてだったね♪)
午後、いろいろと野菜などを買ってダーが久しぶりに本格インドカレーを作る。
わたしにはちょっと辛かったけどおいしかった〜♪
なんだかみんなの顔を見て自分も日中にフリスビーをやってきたかのような気分に。(実際は、wiiのヨガメニューを全てやって一汗流した午後だった)
みんなも家人もわたしもなんか楽しくて時間を忘れてしまっていました。
ふと気がついたのは午前3時くらい?
それから,少し片付けなどしていたけど少しの間テンション高めで眠れなくて、ダーはバイオハザードⅣを。。。
あーあ、益々テンション上昇。
結局、連休最終日もダラーッと良い感じに過ぎていきました。
そろそろ、梅を干さないと。。。
と、思いつつ。。。
今週末は恒例の神楽坂祭り♪ 友人たちがうちに遊びに来てくれることになっていて、夏はほんとに楽しいコトだらけー♪
mardi, juillet 15, 2008
初夏、卒業したきみへ
卒業の日に
ある冬の寒い日
明るい表紙の絵からきみはぬけだしたように
突然あらわれた
四つのひざ小僧
かたいガラス窓にこちんとぶつかるので
ぼくたちは同じ色のトレンチコートはおってた
春になると
四つのひざ小僧は
それぞれ二つずつ向き合うようになって
夏になる前に
はなればなれになった
季節はうつろう三回目の節目で
三月ではないというのに
「卒業」とよぶ、この日に
夏はまだおわらないとあぶらぜみは啼く
きみによく似たデパートのマネキン人形は
きみによく似た髪型で秋の服をはおる
その凛々しい前髪のように
たがいのひざ小僧あわせてさわやかにお礼をする
********
3年前に書いた詩をちょっと整理してみた。
詩集の制作の頃に、書いていたものだったろうと思う。
「卒業」とあるが、後輩が会社を辞めたときに作った、ある意味贈る言葉のつもりで書いたのを覚えている。
彼女は、美しいきりりとした姿の人だった。いま、何をしているのだろう。
その頃の会社は、社員たちが必死になっていろんなことをしていた記憶がある。
それなのに、なぜ、うまくまわなかったのか、ふしぎでしょうがない。
少なくとも、わたしのまわりにいた社員たちはいつも良きライバルで良き仲間であった。
みんな、みんなうまく「卒業」できてる今、あらためて思い出してみた。
自分も、うまく卒業できたのだろうか。
わたしはいまだに、あのとき作れなかった本のコトを気にかけることがある。
仕方のないことだけど、それだけ思いのつまった宝箱みたいなものだということも知っているから。
みんなに、ときどき無性に会いたくなったりして、ときどき同僚たちと食事を囲んだりしている。
輝いた笑顔の卒業生たち!カンパイ!
ある冬の寒い日
明るい表紙の絵からきみはぬけだしたように
突然あらわれた
四つのひざ小僧
かたいガラス窓にこちんとぶつかるので
ぼくたちは同じ色のトレンチコートはおってた
春になると
四つのひざ小僧は
それぞれ二つずつ向き合うようになって
夏になる前に
はなればなれになった
季節はうつろう三回目の節目で
三月ではないというのに
「卒業」とよぶ、この日に
夏はまだおわらないとあぶらぜみは啼く
きみによく似たデパートのマネキン人形は
きみによく似た髪型で秋の服をはおる
その凛々しい前髪のように
たがいのひざ小僧あわせてさわやかにお礼をする
********
3年前に書いた詩をちょっと整理してみた。
詩集の制作の頃に、書いていたものだったろうと思う。
「卒業」とあるが、後輩が会社を辞めたときに作った、ある意味贈る言葉のつもりで書いたのを覚えている。
彼女は、美しいきりりとした姿の人だった。いま、何をしているのだろう。
その頃の会社は、社員たちが必死になっていろんなことをしていた記憶がある。
それなのに、なぜ、うまくまわなかったのか、ふしぎでしょうがない。
少なくとも、わたしのまわりにいた社員たちはいつも良きライバルで良き仲間であった。
みんな、みんなうまく「卒業」できてる今、あらためて思い出してみた。
自分も、うまく卒業できたのだろうか。
わたしはいまだに、あのとき作れなかった本のコトを気にかけることがある。
仕方のないことだけど、それだけ思いのつまった宝箱みたいなものだということも知っているから。
みんなに、ときどき無性に会いたくなったりして、ときどき同僚たちと食事を囲んだりしている。
輝いた笑顔の卒業生たち!カンパイ!
ブーゲンビリアと誕生日のゆうべ
風になびく花は葉っぱの延長みたいな脈が見える。
その花色はとても鮮やかで真夏の太陽に良く似合う。。
昨日、わたしの誕生日のためにこの暑い日差しの中、娘さんの七緒海ちゃんを連れてやって来てくれたかおり。
「ありがとう!」その言葉しか告げられなかったけど、わたしのベランダは一気に華やいだよ。
インドのバンガロールの公園に一人で訪れたときのことを思い出した鮮やかな花。
渇いたホコリっぽい街の中のエントランスの沿道をぎっちりと飾っていた。
旺盛に咲いてほんとゴージャスなんですが、来年もちゃんと咲いてくれるのか!?と、いまから不安になっている。
かおりは「ぜひ来年も咲かせて欲しい」とひとことあっさりと残したけれども、確か2年前の夏にマダガスカル・ジャスミン(けっこう丈夫そうなんですが南国の花なので冬越しできなかった)とか、去年のパッシフロラも花が咲かずに死なせてしまったことを思うと、かなりのプレッシャー。。。
どうか、どうか死なないで来年も再来年も咲いてくれますよーに!!と、願いを込めて、「行灯仕立て」になっていたツルを丁寧にほどいた。
かおりと七緒海ちゃんを駅まで見送るとめずらしく早く帰宅すると早速ご飯を作ってくれるというダーから電話。
帰ってからおいしくケーキまで頂きました!

おっと、忘れておりましたがキッシュ。。。あ、今日も食べてなかった。。。
明日、大丈夫かな。。
lundi, juillet 14, 2008
le 14 juillet / 母と顔色

モノクローム
生まれる前の世界は
モノクローム
ある日の夕暮れ
空は青に橙のグラデーション
陽は紫から濃い紺色に
やがて暗闇のカーテンが
降りてくる
わたしの産声は
闇を裂く赤の色
命輝く桃の肌の下に
隠した虹色
*************
誕生日には、母のことを思う。
母は、わたしを約十ヶ月もの時間をかけて、多大なるエネルギーを注ぎ、準備してくれた。仕舞には、最後の力を振り絞ってこの世に生み落としてくれた。
考えてみると、それは大変な労力であって、このわたしはいまだに経験をしていないという未知の仕事である。
そんな仕事を買ってでもしたいところだが、これまた神さんのみぞ知ることでもある。
母は、か細い身体(当時は)で産んだ子供が、あまりにも大きな声で威勢良く泣き、また産婦人科の先生に「ピンク色のキレイな赤ちゃんですねー」と、婦長とその他のスタッフみんなに褒められた(それは多分お世辞だろうが、その辺良いところだけ聴こえてくることも母らしい)らしく、誕生日にはいつもその話を聞かされた。
考えてみると、悩み多き中学時代は「あなた顔色悪いわよ!?大丈夫??」と、廊下ですれ違う保健の先生にはいつも腕を掴まれていた。「顔色いいですね」なんて、産まれたときしか言われたことがなかったんじゃないか?と、思うほど。。
母は色白で、年をとった今でもファンデーションはわたしより明るいトーンの(しかもオークル系ではなく、日本人に珍しいピンク系)ものを使っている。
つくづく母に似たかった、と思春期のお化粧品をそろえるころには思ったりした(父上、申し訳ない)。
ま、とにかく、親というものは子のことを一番に思い、その子が幸福であってほしいと願っているに違いないのですが、それにわたしはちゃんと応えているのでしょうか? 今年も一年、健康ではありました。ありがとう。
それと、フランスの革命記念日ですね。ニュースではパレードの放映とかいまだにしているのでしょうかね。
(写真は、数年前のパリの夜撮った写真/画質悪いです。。。)
さ〜て、明日(今日)は、何をしよーかなー。
日曜は午前中からガーデニングに精を出してみたが、また有意義な一日にできますように♪
vendredi, juillet 04, 2008
かみさまのかぜ
お陽さまのおかげで
背中が暖かかったのに
夕方から急に
寒くなったベンチ
神さまのくしゃみが聴こえる
拍子に胸から転げ落ちた大きなペンダントには
手が届かなくて
そのままにしてたよ
あたし
ときおり
木陰のポニーテイルが風に揺れてるのをみて
時計の針が過ぎるのを確かめる
うしろの神さまは調子っぱずれのギターかき鳴らし
「あしたはあしたの風が吹く」とか唄っている
この腕時計は骨董市場の戦利品
ひびが入ってるのにちゃんと針が動いてる
背中が暖かかったのに
夕方から急に
寒くなったベンチ
神さまのくしゃみが聴こえる
拍子に胸から転げ落ちた大きなペンダントには
手が届かなくて
そのままにしてたよ
あたし
ときおり
木陰のポニーテイルが風に揺れてるのをみて
時計の針が過ぎるのを確かめる
うしろの神さまは調子っぱずれのギターかき鳴らし
「あしたはあしたの風が吹く」とか唄っている
この腕時計は骨董市場の戦利品
ひびが入ってるのにちゃんと針が動いてる
mardi, juillet 01, 2008
ICE CREAM
アイスクリームがすきです。
特に、しょっぱい味がすこーしだけするような。。。
例えば、ミントアイス。
すっごく甘いのに、ミントの味とチョコの間に、ほんのすこしだけしょっぱさを感じる。
そういう複雑な味わいがたまりません。
塩アイスとか、塩キャラメルとか、酢豚にパイナップルとかハンバーグにパイナップルとか
そういうたぐいの味にすごく惹かれる。
もしかしたら、それはいろいろなものの好みにも当てはまって、人を好きになるのも、映画の趣味も、本の趣味も、自分の作る物も、ずっと、そんな「味わい」を求めていたのかもしれない、なんて思ったりして。
アイスクリーム。
甘い中の、つめたーい中の、わずかな塩気を、求めて・・・今日もいただきまーすっ!
特に、しょっぱい味がすこーしだけするような。。。
例えば、ミントアイス。
すっごく甘いのに、ミントの味とチョコの間に、ほんのすこしだけしょっぱさを感じる。
そういう複雑な味わいがたまりません。
塩アイスとか、塩キャラメルとか、酢豚にパイナップルとかハンバーグにパイナップルとか
そういうたぐいの味にすごく惹かれる。
もしかしたら、それはいろいろなものの好みにも当てはまって、人を好きになるのも、映画の趣味も、本の趣味も、自分の作る物も、ずっと、そんな「味わい」を求めていたのかもしれない、なんて思ったりして。
アイスクリーム。
甘い中の、つめたーい中の、わずかな塩気を、求めて・・・今日もいただきまーすっ!
lundi, juin 30, 2008
フランネル・フラワー
神楽坂にある一年くらい前にオープンしたかわいいお花屋さんでこのお花を買いました。
セリ科の植物で、花、葉ともに起毛で覆われていて、尖った白い花びらの先だけみどり色になっています。
2年くらい前から存在が気になっていたんですが、そのころはまだ希少で、ネットなどでチェックしてたけど少しだけ高価で手を出していなかったのですが、約1000円だったので。
いや、実はわたしのかわいいベランダのお花たちはバラ以外は全て安価で手に入れて育てて大きくしたものばかりなのです。
ハーブの類いは大概150〜300円台でそのほとんどがふたまわりくらい大きくなっています。
大きく育つと、ウチの子になったという実感が湧いてすごく嬉しい!それがガーデニングの醍醐味なんでしょうね。
ほんとは「鉢」「コンテナ」なんてものではなくて地植えしてあげたらもっともっとすくすくと育つんでしょうけど、仕方がないですね。
バラのアーチは雑誌で見てあこがれを抱くのがもっぱら。果物も育てたいし。。きりがない。
今回は、格安で小さな苗木のくちなし(あまりもののように店に置かれていた)と、このフランネル・フラワー。
どちらも、白くてとても美しい花たち。
白くて大きすぎない可憐な花、大好きです。
samedi, juin 28, 2008
君とボクの虹色の世界/moi, toi et tous les autres★★★★☆
ミランダ・ジュライ初監督作品。
女性の監督、それだけで賛否を語られそうだけど、この人なかなかのセンスの持ち主です。
そしてチャーミングなキャラの持ち主。
主演女優かつ監督を見事にこなしているし、生き方や恋愛に不器用な女性にはグッと心をつかまれるような描き方。勇気が出ます。恋愛に無頓着だったり、自分の感覚やセンスに自信が持てなくなったとき、ぜひ見て欲しい作品。
女であるから描けた作品というと男性にひかれそうだけど、ちょっと感覚の鋭い男性ならきっとくすぐられてしまうこと間違い無し。そして、女性なら、どんなことも少しの勇気があれば、なんとかなるんではないかって気がしてくる。
登場人物すべて、カッコ良くはなくていわゆるフツー、いやどちらかというとなにがしかの“事情”と闘いながら日常をおくっている人々。生きていることは、儚くいつ壊れてしまうかわからないきわどいものであって、だからこそ愛おしく大切にしたいというメッセージも監督ミランダから発信されている気がした。
生きているキラキラ感を、この作品から感じ取れる人がたくさんいますように。。。
ほぼ日のインタヴュー
mercredi, juin 25, 2008
ヨガ講師と女優
わたしの古くからの友人で女優という仕事をしながらヨガの講師になった人がいる。
よーく考えてみたら、出会ったのは約19年前。わ、、そんなに長いこと??ということは青春を共に。苦楽を共に。。。たしかに彼女のマンションに転がり込んで、“同じ釜の飯”も食った・・・んだった。。。
考えてみたら、一番参った時はいつも彼女の胸を借りていたわたし。よく「年をとったら茶飲み友達」「葬式にはどちらがいくことになるか」「旦那に寝取られてもあんたなら悔しくない」とか、ブラックな話をしてたっけ。。落ち込んだ時は(一緒に住んでるのに)一緒に風呂に入って垢擦りで背中を流したり。。いまでも、彼女との距離は(離れていても気持ちの上では)あまり変わっていない。そして何よりも、いつも幸せでいて欲しいと願っている人だ。
最近は、時間ができて彼女と会える時間も増えた。ここ数年、忙しいとかって言いながら、時間の調整できなかったこともあるし、そう距離の遠い場所に住んでいた訳じゃなかったはずなのに「いつでも会える」と思っていたのかも知れないね。
ヨガブームが一段落、というような今頃になって(むかーしブームになるまえの20年前くらいに齧ったことはあったけど)あらためて情報を聞いて、彼女も受講してみたいという、ある有名な先生のところへ行ってみた。それが月曜日。
この前まで、いくつか選択肢があって、ほんとはwiiを買って家でやる、あるいはコアリズムを買って家でやる。外でやるなら、以前やっていた太極拳、またはフラメンコかってところだったのが、彼女が講師だったことを思い出して。。。
実際、ヨガ教室って多すぎるし、なんかだれでもやってる的なところに魅力を感じていなかったんだけど、身体にいいことはわかっているので身近に先生がいるということでは心強い。
月曜日の昼、荻窪駅待ち合わせ。その日はもちろん体験コースなのだが、充実したメニューだったし、何よりも先生のオーラ?というかカリスマ性が感じられたことが満足感に繋がったのかもしれない。月曜は深夜まで彼女と一緒にいて、夜ライブを見せてもらった。月曜の充実のおかげで、たった一日間が空いただけなのに、身体がなまったような感覚に。
ヨガって不思議な麻薬のような魅力があるんだなぁ。以前やってたときは、芝居の稽古前、ストレッチとしてやっていたので、それこそ毎日のようにやっていたので、そんな「効果」に気付いていなかった。とにかくトレーニングに忙しかった日々だったから。。
そういうわけで、以前から気になっていた近所にある"ホットヨガ"の体験コース(キャンペーン価格)に行ってみた。ホットというのはわかるけど、こんなに汗の量が違うなんて。。。ほんとにビックリ。ボトムのスウェットは“洗濯中の脱水前”くらいのびしょぬれ加減。す、すごい。。。1リットルの水をたったの1時間で飲み干すわたし。
そうね。。近いからって理由ではホットヨガの方だが、先生という点では圧倒的に前者のヨガ教室に魅力を感じる。遠くても行く価値があるようにも思う。
うーん。もう少し、彼女の話を聞いてから考えるとして、一緒に体験コース巡りを楽しみたい。
明日は、彼女の次の住処になるかもしれぬ物件を見におつきあいを。ちょっと遠くなるので寂しいけど、昔ほど「遠い」とは思わない。場所が遠くても、ずっと近い人。まぁ、そんなことも含めて、俳優業を離れた今、また別の“共通の趣味(=ヨガ)”があるとうれしいし、互いに健康であるといいなって、漠然と願っている。
よーく考えてみたら、出会ったのは約19年前。わ、、そんなに長いこと??ということは青春を共に。苦楽を共に。。。たしかに彼女のマンションに転がり込んで、“同じ釜の飯”も食った・・・んだった。。。
考えてみたら、一番参った時はいつも彼女の胸を借りていたわたし。よく「年をとったら茶飲み友達」「葬式にはどちらがいくことになるか」「旦那に寝取られてもあんたなら悔しくない」とか、ブラックな話をしてたっけ。。落ち込んだ時は(一緒に住んでるのに)一緒に風呂に入って垢擦りで背中を流したり。。いまでも、彼女との距離は(離れていても気持ちの上では)あまり変わっていない。そして何よりも、いつも幸せでいて欲しいと願っている人だ。
最近は、時間ができて彼女と会える時間も増えた。ここ数年、忙しいとかって言いながら、時間の調整できなかったこともあるし、そう距離の遠い場所に住んでいた訳じゃなかったはずなのに「いつでも会える」と思っていたのかも知れないね。
ヨガブームが一段落、というような今頃になって(むかーしブームになるまえの20年前くらいに齧ったことはあったけど)あらためて情報を聞いて、彼女も受講してみたいという、ある有名な先生のところへ行ってみた。それが月曜日。
この前まで、いくつか選択肢があって、ほんとはwiiを買って家でやる、あるいはコアリズムを買って家でやる。外でやるなら、以前やっていた太極拳、またはフラメンコかってところだったのが、彼女が講師だったことを思い出して。。。
実際、ヨガ教室って多すぎるし、なんかだれでもやってる的なところに魅力を感じていなかったんだけど、身体にいいことはわかっているので身近に先生がいるということでは心強い。
月曜日の昼、荻窪駅待ち合わせ。その日はもちろん体験コースなのだが、充実したメニューだったし、何よりも先生のオーラ?というかカリスマ性が感じられたことが満足感に繋がったのかもしれない。月曜は深夜まで彼女と一緒にいて、夜ライブを見せてもらった。月曜の充実のおかげで、たった一日間が空いただけなのに、身体がなまったような感覚に。
ヨガって不思議な麻薬のような魅力があるんだなぁ。以前やってたときは、芝居の稽古前、ストレッチとしてやっていたので、それこそ毎日のようにやっていたので、そんな「効果」に気付いていなかった。とにかくトレーニングに忙しかった日々だったから。。
そういうわけで、以前から気になっていた近所にある"ホットヨガ"の体験コース(キャンペーン価格)に行ってみた。ホットというのはわかるけど、こんなに汗の量が違うなんて。。。ほんとにビックリ。ボトムのスウェットは“洗濯中の脱水前”くらいのびしょぬれ加減。す、すごい。。。1リットルの水をたったの1時間で飲み干すわたし。
そうね。。近いからって理由ではホットヨガの方だが、先生という点では圧倒的に前者のヨガ教室に魅力を感じる。遠くても行く価値があるようにも思う。
うーん。もう少し、彼女の話を聞いてから考えるとして、一緒に体験コース巡りを楽しみたい。
明日は、彼女の次の住処になるかもしれぬ物件を見におつきあいを。ちょっと遠くなるので寂しいけど、昔ほど「遠い」とは思わない。場所が遠くても、ずっと近い人。まぁ、そんなことも含めて、俳優業を離れた今、また別の“共通の趣味(=ヨガ)”があるとうれしいし、互いに健康であるといいなって、漠然と願っている。
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